下痢 お腹のトラブルとくすり

今回はお腹の不調と薬の話です。
お腹のトラブルと言えば便秘や下痢が多いですね。
便秘も下痢も原因は様々ですが食事の影響や加齢、そしてストレスの影響ということがとても多いようです。食生活の見直しやストレスの軽減など根本的な原因を排除することが一番良いのですが、お腹のトラブルが長期化すると、お肌の不調やイライラなど別のトラブルを招いてしまうこともありますので、薬を上手に使いながら治していくことも方法の一つだと思います。

目次

下痢

旅行先でお腹の調子が悪くなったり、仕事の緊張やストレスを感じるなかでの急激な下痢に辛い思いをした経験はありませんか?
このような下痢は環境の変化やストレスが腸の動きを左右する“自律神経”に影響を与えて腸の動きが過剰になり発症します。また、クーラーの効き過ぎなどによって体が冷えた場合にも自律神経は同様の影響を受けてしまいます。腸の動きが過剰になると、腹痛とともに便があっというまに直腸に送られてしまい、通常なら大腸を通過する間に水分が体に吸収されてちょうど良い硬さになるはずの便が水っぽいまま排出されてしまいます。このような場合には腸の動きを抑えるような薬が適しています。

一方、食あたりや水あたりによる下痢は原因となる細菌やウィルスを体外に排出しようとする防御反応として起こりますので、腸の動きを抑え過ぎてしまうと細菌やウィルスが腸内に留まってしまい、かえって良くない場合があります。このような下痢には腸の動きを抑え過ぎずに症状を和らげてくれる薬を選ぶと良いでしょう。

薬の成分の特性を知っておくと原因に応じた薬が選べて便利です。

下痢止め薬の種類と選び方

ロートエキス

腸の運動をつかさどる自律神経に作用し、腸の過剰な運動を抑えてお腹の痛みや下痢を抑えます。また、ロペラミド塩酸塩は市販薬に含まれる下痢止めの中で最も強く腸の動きを抑える成分ですので緊急時に適しています。水なしで飲めるタイプもありますので急な下痢の起きやすい人はいつも携帯しておくと便利です。しかし、これらの成分を多く含有する薬は食あたりや水あたりの下痢の場合には原因菌やウィルスの排出を遅らせてしまう可能性がありますので避けた方が良いでしょう。

タンニン酸アルブミンや生薬のゲンノショウコの成分であるタンニン

荒れた腸の粘膜に作用して炎症を抑えたり腸内の水分量を減らしたりする“収れん作用”という作用で下痢を抑制します。

ベルベリンやアクリノール

腸内の有害菌を殺菌し、腐敗発酵を抑える作用がありますので食あたりや水あたりに効果的です。 下痢止めによく配合されている生薬のオウバクも薬効成分はこのベルベリンです。

これらの成分が単独、もしくは配合された下痢止めが数多く市販されています。慢性的な下痢にも使えますが、漫然と服用すると思わぬ副作用が出ることがあります。特にロートエキスは口が渇いたり、尿が出にくくなることがあります。また眼圧を上げる作用がありますので緑内障の人は必ず医師または薬剤師に相談のうえ購入してください。

伝統的な薬“正露丸”の成分であるクレオソート

過剰になった腸の運動を正常に戻し、腸内の水分量を調節することにより軟便や下痢を改善します。腸の動きを完全に止めるわけではありませんのでストレスが原因の下痢から食あたり水あたりにも効果があるので常備薬として、また旅行用の携帯薬としてお使いいただけます。

発熱を伴う下痢や白い液状の便が出る場合は重篤な感染症にかかっている場合があります。また、便に血が混じっている場合や黒っぽい時、タールのような便の場合は胃潰瘍などの病気が潜んでいる場合がありますので必ず医療機関を受診してください。 また、下痢止めを4~5日以上飲んでも症状が改善しない場合はポリープなどの器質的な疾患が原因の可能性がありますので早めに受診してください。

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