新型コロナウイルスの感染が拡がる中、体調が気になる場合にセルフチェックとして検査を実施できるよう、抗原検査キットを特例的に薬局で購入できるようになりました。
厚生労働省のホームページに「医療用抗原検査キットの取り扱い薬局」を確認できるページが掲載されました。
販売状況によっては在庫が切れてしまうことがあるので、事前にリストに掲載されている薬局に電話等で在庫の確認をしていただくようにお願いしています。
「医療用抗原検査キットの取り扱い薬局リスト」←厚生労働省ページはこちら
抗原検査キットについて

1.抗原検査とはどういうものですか。
A1.
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査には、ウイルスの遺伝子を増幅させて測定するPCR検査のほかに、ウイルスの構成部分であるタンパク質などの抗原を検出する抗原検査があります。抗原検査の中には、分析機器で測定する抗原定量検査と抗原定性検査がありますが、今回、薬局での販売ができるようになったのが、抗原定性検査の簡易キットになります
このキットを用いると、30分程度で陽性・陰性の判定ができます。
2.今回、薬局での販売が解禁された抗原検査キットはどのような人が購入・使用できますか
A2.
ご家庭等において、体調が気になる場合にセルフチェックとして使用するもので、使用するご本人(同居家族等を含む。)が購入することができます。症状がない状況であらかじめ薬局で購入いただき、家に買い置きしておいていただくことになります。
3.薬局に行けばすぐに購入できますか
A3.
医療用抗原検査キットは、薬局医薬品として取り扱われるものですので、購入に際しては、薬剤師による必要な情報提供や薬学的知見に基づく指導を受ける必要があります。
4.体調が悪くなったときに、薬局に抗原検査キットを購入しに行ってもよいですか。
A4.
感染症対策の観点から、体調が悪いことを自覚した場合は、薬局に抗原検査キットを購入しに行くのではなく、まずは医療機関を受診してください。
5.抗原検査キットを個人が使用する場合に注意する点を教えてください。
A5.
症状等がある場合は医療機関を受診することを原則として、家庭等において、体調が気になる場合にセルフチェックとして使用してください。
なお、次の点に留意ください。
- 無症状の方への使用は推奨されていません。
- 発熱等の症状がある方でもウイルス量が少ない場合には、感染していても、結果が陰性となる場合があるため、陰性であったとしても引き続き感染予防策を講じてください。
- 体調不良等の症状を感じる人が購入のために薬局に行くことは、感染対策の観点から避け、そのような場合は医療機関を受診してください。
6.抗原検査キットで陽性の判定がでたとき、どうすればよいのですか。
A6.
陽性の判定がでたときは、速やかに医療機関を受診してください。まずはかかりつけ医等の地域の身近な医療機関に電話でご相談ください。
7.発熱等の症状があっても、抗原検査キットで陰性の判定であったときは、症状が軽ければ、学校や職場に行ってもよいですか。
A7.
抗原検査キットでの検査の結果、陰性が出たとしても偽陰性(誤って陰性と判定されること。)の可能性があるので、発熱等の症状がある場合には、出勤や通学は行わず、医療機関を受診するようにしてください。
8.あらかじめ購入しておいた抗原検査キットは、冷蔵庫で保存する必要がありますか。また廃棄方法はどうすればよいですか。
Q8.
抗原検査キットは、常温で保存してください。(冷蔵保存していた場合は、使用前に常温に戻してから使用してください。)ご家庭で使用したキット(綿棒、チューブ等を含む)を廃棄するときは、ゴミ袋に入れて、しっかりしばって封をする、ゴミが袋の外面に触れた場合や袋が破れている場合は、二重にゴミ袋に入れる等、散乱しないように気をつけてください。